ふわふわした空間・・・そうかオレは死んだんだ。
何の記憶もないがオレということは男だということだろう。
光がある方へ行くと・・・スーツを着た少年が白い光に話しかけている。
「おめでとうございます。あなたには生き返るチャンスが与えられました」
どこかで聞いた覚えがある話。オレは・・・
「それはオレがぁ!」

光が弾け暗くなる。
そこに現れたのは黒いスーツを着た目つきの悪い少年。
「僕がチャンスを与えてあげるよ!」
少年がいうチャンスとは絶望して生命力がなくなり欠けている人間に入って活力を取り戻させること。


声が聞こえる。
意識が戻ると見知らぬ天井。涙を流す知らない女性。
いや知っている。記憶が蘇る。これはオレの記憶じゃない。
オレは他人の中にいる。
この人間の活力を取り戻させるということだ。
「君のセイメイ力次第さ!」

この人間に起きた出来事が入ってくる。この人間の絶望。
それをどうやっておれが?

ページ数65ページ以上

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