衣笠健二と河野真由美はずっとクラスが同じだった縁で、とても仲良く、お互いに密かに想いをもつ「両思い」の関係だった。ある日大地震が街を襲う。真由美に未曾有の悲劇が訪れる。重篤の彼女を、担任の花吹満喜子、真由美の親友の皆口和代と共に見舞いに行く。しかし、「男性はご遠慮ください」と見舞わせてもらえない。実感が湧かないその帰り、皆口に「私の家に来ない?」と誘われる。そして、突如皆口は全裸で現れ、健二のペニスを愛撫する。そして最後まで関係を持ってしまう。その晩、皆口の家に泊まったあと、今度は担任の花吹に部屋に誘われる。こちらも、性的な誘いをしてきた。
不条理な悲劇が訪れた時、平和な感情を維持したくない。こんなぐちゃぐちゃにしたいと言う感情が
彼女らを破廉恥な行動をさせた。その狂った感情は許されるのか?健二の真由美への想いは崩れてしまったのか?最大の悲劇は、本当に悲劇のまま終わってしまうのか?
様々な問題を問う問題作。何か考えてもらえる作品になれば本望と思い描きましたフルカラー48ページ